23日に皇居であった天皇陛下の83歳の誕生日を祝う一般参賀。陛下が8月に退位の意向をにじませるお気持ちを表明したこともあり、一目見ようと多くの人が朝から行列を作った。
皇居で天皇誕生日祝う一般参賀 陛下「祝意に深く感謝」
皇室とっておき
1回目のお出ましの際、宮殿東庭の最前列に並んでいた千葉市の篠塚広子さん(55)は、天皇陛下と同じ23日が誕生日で、「一回来てみたいと思っていた」と初参加の理由を話す。この日は、夫の和己さん(60)とともに朝5時半に起き、高速バスで来たといい、「(天皇誕生日の一般参賀で陛下を見られるのは)最後になっちゃうかもしれないので、お元気なうちに見ておきたいと思った」と話す。
夫と1歳半の長男とともに最前列にいた東京都葛飾区の主婦野末(のずえ)あいさん(38)は、友達家族と一緒に参加。自身は初参加で「退位の話があり、陛下にお目にかかる機会が少なくなる可能性があるので、お目にかかれるうちに来ようと思った」。同じく初参加の横浜市から来た男性会社員(62)は、議論されている退位について「公務などはどんどん引き継いでいけばいい。退位には反対はしない」と感想を話した。
3回目のお出ましの際、車椅子に乗って最前列にいた伊藤君子さん(63)は、長野県喬木村から娘と孫とともに参加。天皇、皇后両陛下が11月に同県飯田市を訪れた際にも出迎えたという。両陛下らが手を振る様子を見て、涙を流しながら「感動的です。陛下にはいつまでもお元気でいて欲しい。いてくださるだけでいい」と話した。