東京・お台場の温浴施設「大江戸温泉物語」と同名の温浴施設が中国・上海にオープンし、日本側が「一切関係ない」としている問題で、上海側の運営会社は２５日までに「名称の使用許可を得ている」との文書を発表した。日本側は「この発表すら事実無根」と反論している。

上海に「大江戸温泉物語」登場 日本側「一切関係ない」

上海側の運営会社が発表した文書によると、関連会社が昨年１１月から３年間の期限で、大江戸温泉物語株式会社（本社・東京）と業務提携を結んだ。今年３月になり、関連会社を通じて名称使用権を取得したと主張している。「権利取得後に運営ノウハウや従業員教育を学ぶため、１２人の従業員を東京の店舗で学ばせた」とも記した。

これに対し、日本側は取材に「上海の会社が発表した文書は把握しているが、内容はすべて事実無根。非常に困惑している」と語った。弁護士などと相談し、法的措置も含めて必要な対応を検討中という。（上海＝冨名腰隆）