環境省は26日、34番目の国立公園となる「奄美群島国立公園」(鹿児島県)を指定することを正式に決めた。新規の国立公園指定は9月の沖縄県のやんばる国立公園以来になる。来年官報で告示する。
この日開かれた環境相の諮問機関、中央環境審議会自然環境部会が答申した。答申によると、奄美大島、徳之島、喜界島、沖永良部島、与論島の主な5島が対象で、面積は陸域4万2181ヘクタール、海域3万3082ヘクタール。アマミノクロウサギなど絶滅が危ぶまれる固有の動植物が生息する。
政府は今回指定する奄美大島、徳之島と沖縄県北部のやんばる地域、西表島を合わせ「奄美・琉球」とし、2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録することを目指している。