店の改装にあわせ、食品売り場では持ち帰りの総菜を強化した=10月、愛知県大府市のアピタ大府店
9月にコンビニ大手のファミリーマートと経営統合した、ユニーグループ・ホールディングス。コンビニ店舗数はセブン―イレブン・ジャパンを追う2番手に躍り出たが、総合スーパー事業の再建が課題だ。収益改善に向けた取り組みが急ピッチで進んでいる。
名古屋市中心部から電車で45分。愛知県瀬戸市の住宅街にあるスーパー「ピアゴ菱野店」で2日、「完全閉店セール」が始まった。2001年に当時のダイエー店舗を引き継いだものの、来年4月に店をたたむ。食品スーパーが増えて競争が激しくなり、周辺住民が高齢化したことも一因だ。近くの主婦(62)は「閉店すると自宅から歩いていける店がなくなる。生活が変わらないか不安」と話す。
この店のように、ユニー・ファミマは19年2月末までにスーパー「アピタ」「ピアゴ」を36店閉める。一方、売り上げが期待できる75店に150億円を投じる。「アピタ大府店」(愛知県大府市)は10月、中型店の「改装モデル」として生まれ変わった。働く女性を意識して総菜やデザートを強化。100円ショップ「セリア」も誘致した。今後は小型の食品特化型スーパーの出店も検討し、「店舗ごとの仕入れを強化し、地域密着型にする」(スーパー事業会社の佐古則男社長)という。
ユニーがファミマと統合した背…