大阪市西成区の路上で29日未明、車で歩行者らをはね、現金を奪う事件が2件相次いだ。大阪府警は連続強盗事件とみて、車に乗っていた数人の男の行方を追っている。
西成署によると、大阪市西成区花園北2丁目の国道26号で29日午前1時10分ごろ、自転車に乗っていた男性(60)が後ろから近づいてきた車にはねられて転倒。車から降りてきた数人に上着ポケットの財布(約700円在中)を奪われた。男性にけがはなかった。
さらに約30分後、1・3キロ離れた同区聖天下2丁目の住宅街で、歩行者の男性会社員(43)が車にはねられて転ばされたうえ、車にいた数人の男に蹴られるなどして現金約9万6千円が入ったバッグを奪われた。男性は鼻や右目付近を骨折する重傷を負ったという。
この約10分後、同市住吉区内で、現場で目撃された車のナンバーと一致する車両を阿倍野署員が発見。車から降りて近くの住宅の敷地内に逃げ込んだ若い男1人を、建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。府警は、この男を含めて複数の男が事件に関与しているとみて捜査を進めている。