ロシアのプーチン大統領は29日、シリア内戦をめぐり、アサド政権と主要反体制派がシリア全土での停戦に合意し、政治的正常化に向けた協議が近く開始されると発表した。停戦はシリア時間の30日午前0時(日本時間同日午前7時)に発効する予定だ。
ロシア国営テレビが29日、プーチン氏がラブロフ外相とショイグ国防相に合意を伝える様子を報じた。合意内容は①シリア全土での停戦②停戦監視③シリア正常化に向けた協議開始だと説明。シリア政府と主要反体制派の代表が29日朝に合意文書に署名したと述べた。ロシア、トルコ、イランの3カ国が停戦を仲介し、政治プロセスにも関与するとの見通しを示した。
スイス・ジュネーブを拠点に国連が仲介するシリア和平協議と別に、来月にはこれら3カ国の仲介でカザフスタンの首都アスタナで、アサド政権と反体制派の和平協議が開かれる予定だ。プーチン氏は米国ではなくロシア主導でシリア停戦を実現させ、今後の和平協議や政治プロセスで主導権を握る狙いとみられる。
ラブロフ氏は「米国でトランプ…