「成都製」の5Gスマート移動PCR検査車 撮影・王鵬
「この車は自動化検体処理、スマート化検体別検査を実現し、さらに5Gネットワークにより検査データをリアルタイムで疾病予防管理当局に伝送する」。成都客車股フン有限公司(フンはにんべんに分)の生産ラインの現場で18日、数台の「成都製」5Gスマート移動PCR検査車が引き渡しを待っていた。同社の技術部責任者の鍾月紅氏は取材に、「全フロー自動化管理プラットフォームにより、車両はスピーディで便利にPCR検査を行える」と述べた。中国新聞網が伝えた。
この車は大型バスのような外観だが、運転室の他に試薬準備エリア、検体作成エリア、拡大分析エリアという3つの独立したエリアに分かれていた。
PCR検査試験室を大型バスに「搬入する」にあたり、どのような技術的難点を解消する必要があるのだろうか。鍾氏によると、これは主に密封性と送風・排風ろ過システムだ。
鍾氏によると、車全体がP2レベルのバイオセーフティ試験室の要求に基づき設計・製造される。3エリアはそれぞれ独立している。検体作成エリアと拡大分析エリアは陰圧室で、独立した気温制御及び送風・排風システムを持つ。交差感染だけでなく、ウイルスの車外への排出も回避できる。
5Gスマート移動PCR検査車はどのように検査を行うのだろうか。説明によると、疾病予防管理者が車外で検体採取を終えた後、PCR検査車は3つの独立したエリアで次々と不活化、検体作成、拡大分析を行う。5Gネットワークが搭載されている上、計器・設備にも通信機能があるため、検査データはネットを通じ疾病予防管理当局にリアルタイムで送られる。
深セン華大智造科技股フン有限公司西南地域責任者の馮雲程氏は「スピーディに検査できるのは、設備が全フロー自動化管理を実現したからだ。従来の人の手によるPCR検査では、試験管と検体番号を取り出すのに非常に多くの時間がかかる。当社が開発した全フロー自動化管理プラットフォームは、検体の入力、検体の小分け、核酸抽出、蛍光定量PCR検査、報告配布の全フローを実現する。1台で1日あたり2万人分のPCR検査能力を持つ」と説明した。
馮氏は例を挙げ、「新型コロナの流行中に当社は武漢で『火眼実験室』を建設したが、1日で2万人のPCR検査を行うには146人の作業員が必要だった。現在の5Gスマート移動PCR検査車は十数人で同じ規模の検査を行える」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月19日