経営者に聞いた「今年の景気のお天気は?」
経団連など経済3団体主催の新年祝賀パーティーや業界ごとの賀詞交歓会が5日、東京都内で開かれた。今年の景気は、どうなるのか。集まった経営者に「天気」にたとえて予想してもらった。
「曇りのち晴れ」や「曇り時々晴れ」――。経営者の天気予報は、明暗が交錯するすっきりとしない「空模様」だ。米国のトランプ次期大統領の動向が読み切れないことが背景にある。
明るい材料としてあがったのは、トランプ氏が米大統領選で勝利した昨年11月以降に進んだ円安と株高だ。海外経済の堅調さもあり、パナソニックの長栄周作会長は「円安で輸出関連産業が潤っていて、全体的に景気は回復基調だ」と指摘。三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長も「自動車やディスプレー関連が堅調で景気はそれほど悪くない」と予想した。
株高が内需を押し上げるという期待感もあり、花王の沢田道隆社長は「個人消費も前年に比べて上向いていて、トイレタリー用品も化粧品も堅調だ。昨年末からいい形で持ち直し、いいスタートが切れるのではないか」と話した。
また、トランプ氏が掲げる景気刺激策に期待する声もあった。ローソンの竹増貞信社長は「トランプ氏によるインフラ投資や大型減税などの内需活性化で米国景気が盛り上がり、グローバルに波及することを期待したい」と語った。
「トランプ相場」の行方につい…