軽乗用車を運転中に原付きバイクと衝突して運転手にけがをさせて逃走したとして、愛知県警は、住所、職業不詳でペルー国籍のヘルマン・イルビン・ゴンザレス・サラテ容疑者(28)を自動車運転死傷処罰法違反(無免許過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した、と14日に発表した。「事故はわざとじゃないが逃げたことについて謝りたい」と容疑を認めているという。
港署によると、同容疑者は11日午後6時10分ごろ、名古屋市港区川西通2丁目の県道交差点で、軽乗用車を運転中に原付きバイクと衝突。運転していた会社員男性(24)の右足にけがを負わせ、逃げた疑いがある。
この事故をめぐっては、港署員が事故の約50分後に現場から約300メートル離れた駐車場で軽乗用車を発見。目撃情報などからひき逃げ容疑者の車と判断し、レッカー車を手配したが、署員がトイレのために現場を約10分離れたすきに車がなくなった。軽乗用車は13日未明に同区内で再び見つかったが、県警は何者かが車に乗って逃げた可能性があるとみて窃盗事件として調べていた。
県警は車の所有者らへの捜査から、ひき逃げの容疑者を特定した。今後、窃盗事件との関連も調べる。