事故があったものとは別のゴールは、U字形の杭で地面に固定されていた=14日、福岡県大川市、倉富竜太撮影
福岡県大川市立川口小学校で、倒れたハンドボール用ゴールの下敷きになって児童が死亡した事故の直後、ゴールを直接固定する3本の杭がいずれも現場になかった、と市教委が14日、報道陣に明らかにした。杭はその後、3本とも校庭で見つかったという。
ゴール倒れ下敷き、小4男児死亡 福岡、体育の授業中
市教委は事故時に杭が外れていたとみて週明けにも調査委員会を設置して経緯を調べる。筑後署は学校関係者に当時の状況を聴き、事故原因を調べている。
市教委によると、13日午前の体育で4年生の2クラスが合同でサッカーをしている際、ゴールキーパーをしていた梅崎晴翔(はると)君(10)が味方チームの得点に喜び、ゴールネットにぶらさがってバランスを崩し転落。直後に倒れたゴールの下敷きになり死亡した。教諭2人は審判をしていた。
このゴールは本来、鉄製の杭3本で地面に直接固定する。ところが、事故直後に学校や市教委が確認すると、3本ともゴール周辺には見当たらなかった。3本の杭はその後、校庭の隅にある物置で用務員が発見し、学校に報告した。
ゴールはさらに、ロープで別の杭2本と結び付ける仕組みになっている。だが、事故直後にはロープが途中で切れていた。切れた時期はわからないという。
この学校では毎月、ゴールなど…