行方不明者の捜索が行われた事故現場付近=2011年8月18日午前5時26分、浜松市天竜区二俣町の天竜川鹿島橋周辺
2011年8月に浜松市天竜区の天竜川で川下り船が転覆し、2歳児を含む5人が死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた当時の安全統括管理者ら3人に対する判決が16日、静岡地裁であった。佐藤正信裁判長は船を運航していた第三セクター天竜浜名湖鉄道の当時の営業課長、松野幸夫被告(58)に禁錮2年6カ月執行猶予4年(求刑禁錮2年6カ月)の有罪判決を言い渡した。
船首で操船していた船頭の大畑茂雄被告(67)には禁錮3年執行猶予4年(求刑禁錮3年)、3人の中で唯一無罪を主張していた当時の船頭主任、小山正博被告(67)には禁錮2年6カ月執行猶予4年(求刑禁錮2年6カ月)を言い渡した。
起訴状などによると、11年8月17日午後2時過ぎ、乗客21人と、大畑被告と男性船頭(当時66)が乗った船が天竜川の岩場に乗り上げて転覆。2歳の男児を含む乗客4人と男性船頭が死亡、5人がけがをした。