菅義偉官房長官は18日、沖縄県国頭(くにがみ)村と東(ひがし)村の両村長らと首相官邸で面会し、両村にまたがる米軍北部訓練場の跡地(約4千ヘクタール)周辺などの原生林について、今週中にもユネスコ(国連教育科学文化機関)への世界自然遺産登録の推薦を決定すると伝えた。登録推薦は両村の要望を踏まえたもので、政府は来年夏の登録をめざす。
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自然遺産としての登録をめざす範囲は、沖縄県の本島北部と西表(いりおもて)島、鹿児島県の奄美大島と徳之島。政府内で推薦を決定した後、来月1日までにユネスコに推薦書を提出する。
菅氏は両村長らとの面会で「沖縄の振興のために全力で取り組む」と強調。昨年末に返還された北部訓練場の跡地が実際に地権者に引き渡されるのは1年以上先だが、菅氏は「跡地についても一日も早い自然遺産への登録に取り組んでいきたい」とした。
両村長は北部訓練場を利用する…