日本野球機構（ＮＰＢ）は２７日、プロ野球の若手選手を対象にした「引退後のセカンドキャリアに対する意識調査」の結果を発表し、進路希望で「高校野球指導者」が１０年連続トップとなった。また、「一般企業の会社員」が初めて２位に入り、安定志向の傾向が強まった。引退後に不安を感じている選手は全体の６７％。前年の７３％から減って過去最低となったが、依然として高い水準が続いている。

特集：プロ野球戦力外

アンケートは今回が１０回目。昨年１０月に宮崎県で開催されたフェニックスリーグに参加した１２球団の若手２７７選手に無記名で行った。平均年齢は２３・１歳で、平均年俸は約９５０万円。引退後に「やってみたい」「興味がある仕事」（複数回答可）では相変わらず「高校野球指導者」が人気で、６７％の選手が挙げた。高校の野球指導は、講習などを受けて学生野球資格を回復すれば可能となった。阪神などでプレーした永尾泰憲さん（６６）が母校の佐賀西高のコーチになるなど、元プロが指導者になるケースが増えている。

「一般企業の会社員」は５９％…