総務省統計局は31日、住民基本台帳に基づく2016年の人口移動報告を公表した。進学や就職で地元を離れる若い人が減り、都道府県間の移動者数は2年ぶりに減少。都道府県別でみると、首都圏への人口集中が続いている。
都道府県間の移動者数は、前年より5万9407人少ない227万5331人。都道府県別では7都府県で転入超過となり、東京が7万4177人で最も多く、千葉、埼玉、神奈川、愛知、福岡、大阪と続いた。転出超過は北海道が6874人で最多。熊本は震災の影響で、転出超過数が前年より2858人多い6791人となった。
東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)は転入が転出を11万7868人上回り、21年連続の転入超過だったが、超過数は前年より1489人減り、5年ぶりに減少した。名古屋圏(愛知、岐阜、三重)、大阪圏(大阪、兵庫、京都、奈良)は4年連続の転出超過だった。(笹川翔平)