新日鉄住金は31日、24時間対応できる事業所内保育所の設置を増やすと発表した。4月に新たに君津製鉄所(千葉県君津市)と八幡製鉄所(福岡県北九州市)で開設する。子育てをする社員が、日中だけでなく夜間でも安心して働ける環境づくりを急ぐ。
同社は昨年4月、鉄鋼業界で初めて、24時間対応の保育所を大分製鉄所(大分市)で開設。夜間利用はまだないが、15人が使っているという。定員は君津が40人、八幡が30人で、運営は保育専門業者に委託する。同社では、かつては「男性職場」だった製鉄所でも女性が2割を占めるようになった。今後も現場の実情を踏まえて設置を検討する。
鉄鋼業界では、JFEスチールが4月、千葉市の東日本製鉄所(千葉地区)に地域開放型の保育所を開設する予定だ。