スーパーマリオランのプレー画面=任天堂提供
任天堂は31日、2017年3月期の営業利益の予想を、昨年10月時点の300億円から200億円に下方修正すると発表した。年間の売り上げを左右する年末商戦で、利益率の高いゲームソフトなどの売れ行きが想定を下回った。昨年12月から米アップルのiPhone(アイフォーン)向けゲーム「スーパーマリオラン」の配信を始めたものの、落ち込みをカバーできなかった。
一方で、純利益の予想は従来の500億円から900億円へと引き上げた。為替レートの想定を1ドル=100円から同110円へと見直したため、外貨資産の円換算額が膨らんだほか、関連会社が手がける「ポケモンGO」の成功による利益や、シアトル・マリナーズの売却益635億円を計上した。売上高の予想は4700億円に据え置いた。
昨年12月16日に配信を開始したマリオランの関連収入は、12月末までで60億円程度とみられる。1月末までのダウンロード数は世界で約7800万に達し、このうちお金を払った人の割合が5%以上というが、目標の10%には届いていない。3月にはアンドロイド端末向けの配信も始める予定で、君島達己社長は「色んなお客さまの要望を採り入れて改善していきたい」と話した。
任天堂は3月に新型ゲーム機「…