安倍晋三首相
安倍晋三首相とトヨタ自動車の豊田章男社長が3日夜、東京都内のホテルで会談した。10日に米ワシントンで行われる日米首脳会談を前に、自動車貿易の不均衡問題を唱えるトランプ米大統領への対応について意見を交わしたものとみられる。会談は2時間弱あり、菅義偉官房長官も同席した。
豊田氏は会談後、記者団に「足元の情勢について話し合った」と語った。
トランプ氏は大統領就任前、トヨタがメキシコでつくる新工場を「とんでもない! 米国内で生産するか、高い関税を支払うかだ」とツイッターで非難。また、就任後には日本の自動車産業を取り上げて「数十万台の車が大きな船で米国に入ってくる。公平ではなく、話し合わなければいけない」と批判した。
これに対し、日本政府は日本の自動車産業による米国内での具体的な貢献策を説明することで、トランプ氏の理解を得たい考えだ。首相は2日の衆院予算委員会で「トヨタは大きな投資を米国でしている。工場をつくり、雇用が生まれ、利益が上がれば賃金も上がっていく」と強調した。
また、トランプ氏は貿易不均衡…