フランス・リヨンで5日、大統領選に向けた決起集会で演説する国民戦線(FN)のルペン党首=AP
フランスの右翼・国民戦線(FN)のルペン党首は仏中部リヨンで5日、春の大統領選に向けた決起集会で演説し、「『民衆のフランス』の大統領候補だ」と強調した上で、「右か左かではない。グローバル化に立ち向かう愛国主義者の力を結集しよう」と訴えた。
欧州右翼政党、ロシアに接近 「反EU」「強い指導者」
FNは「民衆の名のもとに」をスローガンに、反エリートを旗印にしている。
党が4日に発表した144項目の公約では、冒頭で「EUから主権を取り戻す」と強調した。自由貿易協定の拒否やフランス人の雇用優先といった政策を掲げ、「自国第一」を憲法に明記することを誓った。また英国と同様、欧州連合(EU)の離脱を国民投票で問うとした。
国境管理や自国通貨の復活を求めて欧州各国と協議に入るという。協議を半年間と想定し、主張が受け入れられなければ、国民投票でEU離脱に投票するよう有権者に働きかける。
経済関連では、外国人の雇用に…