ハーフタイムショーで歌うレディー・ガガさん=AP
全米が注目するスポーツイベントのスーパーボウルが5日あり、ハーフタイムショーに人気アーティストのレディー・ガガが登場。冒頭に米国への「忠誠の誓い」を語った。大統領選で社会の分断が深まったといわれるなか、「一つのアメリカ」をアピールする形となった。
レディー・ガガはショーの最初に「ゴッド・ブレス・アメリカ」、「我が祖国」と米国をたたえる曲の節を披露した。
さらに、「万人のために自由と正義を備えた、神の下の下の分割すべからざる一つの国家」という「忠誠の誓い」の言葉を引用した後、フィールド上のステージでヒット曲を歌った。「忠誠の誓い」は米国の学校で暗唱され、政治イベントでもよく用いられる。
レディー・ガガは政治活動にも積極的で、昨年の大統領選ではヒラリー・クリントン氏の集会にも参加していた。このため、トランプ大統領に向けてメッセージを発するかが注目されていた。事前の記者会見では「キャリアを通じて送ってきたメッセージを出すだけだ」と述べ、包容や平等の精神を大切にしたいと語っていた。
NFL王者を決めるスーパーボウルは米国で最も視聴者を集めるイベントで、国内だけで1億人以上が見るとされる。(ニューヨーク=中井大助)