東京都の小池百合子知事を中心とした地域政党「都民ファーストの会」が、7月の都議選(定数127)で60人を超す公認候補の擁立を検討していることがわかった。高い支持を見込み、40人規模としていた当初の目標から上積みが可能と判断した。候補者調整次第で単独過半数も視野に入る。
「代理戦争」は小池氏が圧勝 自民破り7月都議選へ加速
都議選は42選挙区で争われる。知事周辺によると、同会は定数1の全7選挙区で候補者を擁立する方針。これに加え、残り35の定数2~8の選挙区の多くで複数候補の擁立も可能とみて選定作業を進めている。知事周辺は「(複数候補を立てても)知事への支持が高く、つぶし合いにはならない」と分析している。5日投開票の東京都千代田区長選でも小池氏支援の現職が自民推薦候補に圧勝した。
都議会では現在、都議会自民(57人)が最大会派で、過半数(64人以上)を占める会派はない。小池氏は3日の記者会見で単独過半数を狙う考えを問われ、「都民の意識を勘案しながら候補者を決めていく」と述べ、否定しなかった。
同会は、小池氏が主宰する政治…