12日、米ロサンゼルスで開かれたグラミー賞の第59回授賞式で、最優秀レコードなど5部門のトロフィーを抱える英国の歌手アデル=ロイター
米音楽界の祭典、グラミー賞の第59回授賞式が12日、米ロサンゼルスで開かれた。最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞など5部門で英国の歌手アデルが受賞した。
最優秀レコードと最優秀楽曲はアデルの「Hello」で、最優秀アルバムは、アデルの「25」。米歌手ビヨンセは9部門でノミネートされていたが、受賞は最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムなど2部門だった。また、昨年1月に死去したデビッド・ボウイがアルバム「★(ブラックスター)」で、最優秀ロック・パフォーマンスなど5部門で受賞した。
日本からは最優秀クラシック・ボーカル・アルバム(ソロ)部門で候補になっていたピアニストの内田光子さんが受賞した。内田さんのグラミー賞受賞は2回目。受賞作品は、ソプラノ歌手のドロテア・レシュマンさんと発表した歌曲アルバム「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」。内田さんは2011年にも、最優秀器楽ソリスト演奏の部門でグラミー賞を受賞している。
一方、「ベスト・スコア・サウンドトラック・フォー・ビジュアル・メディア」部門で候補に選ばれていた坂本龍一さんは、受賞を逃した。坂本さんは映画「レヴェナント 蘇(よみが)えりし者」の音楽を担当していた。また、最優秀リミックス・レコーディング部門で候補だった日本人プロデューサーのstarRoさんも受賞を逃した。(ロサンゼルス=平山亜理)