バングラデシュの地元メディアが26日付けに報道した内容によると、バングラデシュで25人が新型コロナウイルスに再感染し、うち1人は再々感染であることが確認された。今回の感染者の多くが医療従事者で、2回目と3回目の感染のほうが、体へのダメージがより大きく、発熱や体の痛み、咳などの症状も1回目より明らかに重い症状が確認されたとしている。中央テレビニュースが報じた。
バングラデシュで初めて再々感染が確認された男性医師は取材に対して、「今年4月の2週目に発熱し倦怠感を感じたので、PCR検査を受けた。そして、4月18日に『陽性』と報告された。その時の症状は軽く、家で9日間隔離した後再検査すると『陰性』になった」と説明する。
6月の最後の週に、この男性医師には再び新型コロナウイルス感染症の症状が生じた。そして、7月2日にPCR検査で「陽性」となり、再感染が確認された。この時は、食欲がなくなり、発熱や体の痛みなどの症状は1回目より重かったという。その後、自宅隔離し、抗生物質と解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンを服用したという。7月21日にPCR検査で「陰性」となった。それから、家で1週間休み、病院に戻って再び勤務を始めた。
そして、今月の第2週に、再び新型コロナウイルス感染症の症状が生じ、PCR検査の結果、17日に再々陽性が確認された。その時、体温は38.3度から38.9度の間を推移し、体の痛みや咳、息切れなどの症状が出た。1回目と2回目と比べると、3度目は体へのダメージがさらに深刻になったという。
バングラデシュ保健省疫学研究所(IEDCR)の最高科学責任者(CSO)は、「初めて新型コロナウイルスに感染してから半年間は、ウイルスが体内で休眠し、それが眠りから覚めて再び感染が起こる可能性がある。このような状況には極めて懸念を覚える。具体的な状況については、さらに研究を進めていく必要があるだろう」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年10月29日