「グラフェン機能型不織布マスクは一般的なマスクの使用時間より4−6倍に延ばしても、効果を維持する。次に着用した際にもマスクに口臭が残らない」。このほど深センエキシビションセンターで開催された第22回中国国際ハイテク成果交易会において、方大炭素新材料科技股フン有限公司(フンはにんべんに分)が研究開発に成功したグラフェン複合機能型不織布、グラフェン改良抗菌マスク、水性グラフェン電熱フィルターなどの新製品が甘粛館に登場し、そして「優秀製品賞」を受賞した。中国経済網が伝えた。
グラフェンには優れた光学的、電気学的、力学的特性がある。材料学、マイクロナノ加工、エネルギー、バイオ医薬、ドラッグデリバリーなどの面で高い将来性を持ち、未来の革命的な材料とされている。その研究、応用、開発は日増しに世界各国から注目されている。
同社の技術研究開発部の張桂蘭副部長は「権威ある検査機関の検査結果によると、グラフェン複合機能型不織布及びそれによって作られたマスクの黄色ブドウ球菌の抗菌率は99%以上、大腸菌は99%、カンジダ菌は99%以上で、高い抗菌効果を持つ。一般的な不織布と比べると、グラフェン複合機能型不織布とそのマスク製品は、保管、輸送、頻繁な着用後も微生物による二次汚染が発生しない。同時に非常に高い耐紫外線性を持ち、紫外線保護指数(UPF)が100を上回る。優れた耐紫外線不織布材料である上、グラフェン複合機能型不織布の引張強度も通常の製品の2倍だ」と述べた。
試験によると、同社のグラフェン改良抗菌マスクの細菌ろ過効率(BFE)は100%にのぼり、微小粒子ろ過効率(PFE)は96%以上となっている。中国グラフェン産業技術革新戦略連盟理事で、蘭州大学物理科学・技術学院教授の拜永孝氏は「グラフェン改良抗菌マスクがこのような効果を持つため、マスクが顔に接する部分で生じる水蒸気が少なく、顔の快適性が高い。同社のグラフェン複合機能型不織布生産工法は、既存の工業装置と隙間なく連結できる。この科学研究成果は医療防護、保健・健康、日常生活において重要な役割を発揮する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月10日