転覆した第11光運丸の近くで潜水捜索が続けられていた=19日午後5時27分、千葉・犬吠埼の南28キロ沖、朝日新聞社ヘリから、迫和義撮影
19日午後0時5分ごろ、千葉県九十九里沖を航行していた作業船・第11光運丸(3人乗船)と連絡がとれないと、船を所有する海運会社「二光商運」(東京都)から118番通報があった。午後2時過ぎに海上保安庁のヘリコプターが転覆した船につかまっていた1人を救助、残る2人の捜索を続けている。
銚子海上保安部によると、救助されたのは甲板員の鈴木淳一さん(48)=横浜市鶴見区。千葉県内の病院に搬送された。衰弱しているが会話はできるという。船長の桜井肇さん(65)=静岡市清水区=、甲板員の及川三男さん(58)=宮城県南三陸町=の行方が分かっていない。
船は台船を引航し、18日午後2時ごろに福島県いわき市の小名浜港を出発し、東京湾に向かっていた。19日午前9時半ごろ「かじの調子が悪い」と会社に伝えた後、連絡がとれなくなった。転覆船が見つかったのは千葉県銚子市の犬吠埼灯台から南に約30キロメートルの海上。19日の日没後も、海上保安庁の航空機と銚子海保の巡視船艇3隻が捜索を続けた。