スピードスケート女子3000メートルで優勝し、観客の声援に応える高木美帆=白井伸洋撮影
札幌冬季アジア大会で5種目に出場するスピードスケート女子の高木美帆(日体大)が20日、実力通り、まずは二つのメダルを獲得した。3000メートルは自身が昨年11月に出した国内最高記録を更新しての金メダル。「声援が背中を押してくれた」。地元・幕別町に隣接する帯広市のリンクに集まったファンの前で、派手に両手でガッツポーズした。
「入りがスローペースだった」と、3周を滑った時点のタイムは全体の3番目。そこから、高木美だけが違った。他の選手が1周400メートルのラップタイムを落とす中、ストレートで伸び、スピードに乗る。3週目の32秒31から、32秒14、32秒07、32秒01とタイムを上げた。6周目で全体のトップに立つと、最後の8周目まで32秒台で駆け抜けた。銀メダルの選手に2秒以上の大差をつけた。
「全てを出し切れた。3000では今季で一番いい」。会心のレースに、自然とほおが緩んだ。
高木美の得意種目は1500メ…