アスクルの物流倉庫で、火元とみられる北西側角付近から中に入る消防などの関係者=1日午前、埼玉県三芳町上富、斯波祥撮影
事務用品通販大手「アスクル」の物流倉庫(埼玉県三芳町)で起きた火災で、消防や県警などは1日、合同の原因調査を始めた。火元とみられる段ボール置き場にいた作業員が、フォークリフトの車輪が段ボールの上で空転し、「煙が出ていた」と話していることが関係者への取材でわかった。
火災は2月16日朝、鉄筋コンクリート一部鉄骨造り3階建て倉庫1階にある、使用済み段ボールの集積場所付近から出火したとみられる。調査関係者によると、出火当日、フォークリフトで段ボールの搬出作業をしていた際、リフトのタイヤが段ボールの上で空転し、煙が出たと現場にいた作業員が話しているという。県警などは出火原因を慎重に調べている。
2月28日に鎮火したことを受け、1日から始まった原因調査には、総務省消防庁、国土交通省、埼玉県の担当者らも参加している。会見した入間東部地区消防組合によると、倉庫には窓などが少なく、放水が直接できなかったことなどから鎮火に時間がかかったという。