北朝鮮軍総参謀部は2日、米韓合同軍事演習が1日から始まったことを受けて「わが軍は超強硬対応措置で立ち向かう」とした報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。声明は「核戦力を中枢とした自衛国防力と先制攻撃能力の強化」も改めて確認した。
米韓、今年も大規模軍事演習 北朝鮮情勢にらみ規模変更
北朝鮮は依然、トランプ米新政権を名指しで非難していないが、金正男(キムジョンナム)氏殺害事件や米韓演習などを契機に、徐々に米国非難の姿勢を強めている。
これに対し、韓国国防省報道官は2日の記者会見で「北が挑発すれば、断固として報復する」と強調。米韓は1日も、マティス国防長官と韓民求(ハンミング)国防相、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)と金寛鎮(キムグァンジン)大統領府国家安保室長が相次いで電話で会談した。
米韓合同軍事演習は「史上最大」とした昨年演習と同水準の規模で、4月末まで実施する。(ソウル=牧野愛博)