2025年に大阪で開催を目指す国際博覧会(万博)について、経済産業省は13日、有識者らの最後の検討会を大阪市内で開き、開催概要の報告書案をまとめた。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、25年5月3日~11月3日に大阪湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催する内容。政府は報告書案への意見を2週間募ったうえで、4月に立候補を閣議了解する。
特集:大阪万博
報告書案ではテーマを、大阪府が提案した「人類の健康・長寿への挑戦」から幅広いものに変更。英語で「Designing Future Society for Our Lives」と表現した。万博の意義について「人類共通の課題の解決に向けたアイデアを発信し、異なる知と知が融合することで新たなアイデアが生まれる場」と提示した。高齢化が進む日本を「世界における未来社会の実験場」と位置づけ、万博で「新たな発想で社会・経済制度をデザインする」と打ち出した。
開催時間は午前9時~午後10時とし、期間限定での24時間開催も検討する。夢洲のうち約100ヘクタールを会場とし、入場者数を2800万~3千万人と想定。遠隔地で来場できない人も体験できるよう仮想現実(VR)の活用も提案した。
会場建設費は約1250億円、…