榊原定征経団連会長
2025年の大阪での開催をめざす国際博覧会(万博)の誘致活動を中心的に担う誘致委員会のトップに、経団連の榊原定征会長(東レ相談役最高顧問)が就くことが7日決まった。榊原氏は誘致の「顔」として国内外のPR活動などを担う。全国的な誘致活動の体制が整い、政府は4月ごろ、日本の立候補を正式に決める閣議了解をする。
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世耕弘成経済産業相や松井一郎知事、関西経済連合会の森詳介会長(関西電力相談役)らが7日、経団連(東京都)を訪れ、正式に誘致委の会長就任を要請。榊原氏は「大変重い責任のある大役ですが、謹んでお受けします」と応じた。
誘致委は府や大阪市、経済界など官民で組織。18年11月ごろの博覧会国際事務局(BIE)総会で開催地が決まるまで誘致活動の中核となるほか、課題とされる会場建設費の負担割合を調整したり、開催機運を高めるシンポジウムを開いたりする。榊原氏は、政府の外交や民間の海外交流と連携し、BIE加盟国へのアピールなどの牽引(けんいん)役を担う。
大阪府市や関西経済3団体などは昨年11月、地元の誘致委準備会を設けたが、「オールジャパン」体制として全国組織への移行を目指していた。(上田真由美)