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囲碁の新星AI「絶芸」、開発1年で急伸 初出場で完勝

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絶芸とZenの決勝戦(手前の向きあうパソコン2台)。大勢の報道陣とギャラリーに囲まれながら、開発者は対局の推移を見守った=19日午後3時14分、東京都調布市の電気通信大


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超絶の進化を遂げて世界のトップ棋士と互角以上に渡り合う囲碁AI(人工知能)同士による「第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会」は、中国の世界的IT企業・テンセントが開発した「絶芸」が優勝した。開発期間は1年。開発チームは囲碁のルールも知らない技術者約10人。昨年のアルファ碁の出現以来、囲碁界はそれまで想像もつかなかった事態が猛スピードで進行している。


19日夕、電気通信大(東京都調布市)で行われたUEC杯決勝は、「絶芸」が日本最強AI「DeepZenGo」に中押し勝ちし、前日の予選から数えて11戦全勝で初出場初優勝を果たした。


日中韓米仏、台湾の30ソフトが出場した10回目の大会は、過去9回とは様相を異にするハイレベルの戦いになった。昨年はZenが優勝し、その特典として小林光一名誉名人に挑み勝利したが、手合はあらかじめZenが碁石を三つ置く三子局のハンディ戦だった。しかし今回、絶芸とZenは世界トップ棋士とハンディなしの互先(たがいせん)で渡り合う実績を携え参戦した。


絶芸は昨年来、中国のインターネット囲碁対局サイト「野狐(のぎつね)」に現れ、世界ナンバーワン棋士と評される中国の柯潔九段らトップ棋士を非公式ながら次々に倒し、碁界の話題をさらった。Zenも昨年11月、趙治勲名誉名人との三番勝負で互先による対プロ国内初勝利を挙げ、今年2月にはネット碁で世界戦LG杯の覇者・中国の党毅飛九段に5連勝し、飛躍的に棋力を上げてきた。


2強は18日の予選最終局で6…



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