東海大福岡先発の安田大将投手=24日午前、阪神甲子園球場、細川卓撮影
(24日、選抜高校野球 東海大福岡2―1神戸国際大付)
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■東海大福岡・安田大将
接戦なら望むところ。昨秋の九州大会は準決勝までの3試合をいずれも1点差でものにした。二回に1点を先行されたが、持ち味の短い投球間隔にテンポが出た。
返球されるとすぐ投球動作に入り、打者に考える暇を与えない。右横手からの直球は130キロにも満たないが、憧れの右下手投げ、牧田(西武)と似て浮き上がるように見える。スライダー、シンカーも散らして打ち取り、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。
95球で奪三振ゼロ。リズムが良いので野手も守りやすく、無失策だった。「自分の投球ができた」と自賛すれば、捕手の北川は「あいつは点を取られてからの方がいい」と笑った。
冬場は「(球にかかる)指先の感覚を残したまま投げたい」と10分間に120~150球も投げる練習に励んだ。テンポの良さは、単調な投球につながりがちだが「ボール球を投げる勇気を持つ」。安易にストライクを欲しがらないから痛打されない。
「次も守備を信じて投げたい」。自信をつけた。(有田憲一)
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○星野(東) 八回2死二塁、三遊間へのゴロを飛びついて好捕。「九州大会でもこういう緊迫した試合展開はあった。良いプレーができた」