力投する静岡先発の池谷=細川卓撮影
(24日、選抜高校野球 静岡12―3不来方)
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一回に長打を浴びていきなり点を取られた。選手10人の不来方を後押しする声援と拍手が降り注ぐ。静岡の先発池谷は、しかし、「アウェーの雰囲気は想像していたので、気にはならなかった」。
以降は投球を立て直す。投球間隔が短い、テンポ良い投球。135キロ前後の直球を主体にスライダーも切れる。7回を投げて9奪三振。昨秋の公式戦で1試合平均10個以上の三振を奪った実力を見せつけた。
が、自己採点は「60点」と厳しい。12月に打撃練習でバットを振りすぎて痛めた腰の状態も見ながら調整してきたため、万全に向かっている途上。決勝にベストが来るようにイメージしており、「まだまだ上がってくる」と頼もしい。
腰を痛めるほどバットを振っただけあって、打席でも4打数3安打。「たまたまです」と言いながら、うれしそうににやけた。(山口史朗)
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○藤田(静) 一回、同点に追いつき、なお2死一、三塁で中越えに2点二塁打。「長打というのは一本出ると流れが変わる。流れが来たと思った」