セイバンのランドセルを背負ってみる子ども=都内での同社の新商品発表会で
来年春に小学校に入学する子ども向けのランドセル商戦が、早くも熱を帯びている。これまでは前年の夏から商戦が本格化していたが、人気商品は早くから売り切れるため前倒しされている。子どもの数は減っているが高額品が人気で、各社は新商品を売り込もうと躍起だ。
今月、ランドセル製造最大手のセイバンが都内で開いた新商品発表会。来年春小学校に入学予定の子どもが、親らとともに訪れ、様々な色のランドセルを背負っていた。
同社は安全性にこだわる。給食袋などを下げる側面のフックは、強い力が加わると自動で外れる。車に引っかかり、引きずられる事故を防ぐ。
少子化の中、ランドセルの市場規模は拡大している。イトーヨーカ堂によると、2015年度の販売規模は420億円ほど。毎年1~2%増のペースで伸びている。セイバンによると、最近の売れ筋商品は5万~6万円台で、かつてより高めだ。色やデザイン、機能で付加価値をつけた商品が売れている。
子どものため、より良い商品を…