ソチ五輪でフリーの演技を終え、涙を浮かべながら観客の声援に応える浅田真央さん=2014年2月20日、ロシア・ソチ
故障に苦しみ、12日に現役引退の記者会見を開くことになったフィギュアスケート女子の浅田真央(26)。真摯(しんし)に競技に取り組む姿勢は広く感動を呼び、引退を惜しむ声が相次いだ。
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浅田真央の歩み
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数々のトップ選手を育て、以前には浅田真央のコーチも務めたロシアのタチアナ・タラソワさんも10日、ねぎらいのコメントを出した。ロシアメディアの電話取材によると、「マオは正しい選択をした。彼女はショートとフリーの両方でトリプルアクセルを跳んだ選手で、偉大なアスリート。今後の幸運を祈っている。人生は始まったばかり」と語った。
浅田の去就は、世界中で注目された。フランスのレキップ紙(電子版)は「世界女王3度のマオ・アサダが引退」との見出しをつけ、浅田が自身のブログでつづった文面も引用。スイスのRSIスポーツ(電子版)は見出しで、「マオ・アサダ、レジェンドが(銀盤に)さようなら」と伝えた。ほかにもスペインや中国、韓国、ポーランド、ラトビアなどの国でも、浅田の現役引退を伝えている。