シリアのアサド大統領が12日、AFP通信とのインタビューで、北西部イドリブ県で化学兵器による空爆がアサド政権軍によって実施されたとの疑惑について「100%でっち上げだ」と完全否定した。アサド氏がこの問題でインタビューに応じたのは初めて。
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首都ダマスカスで行われたインタビューでアサド氏は、「米国を中心とした西側はテロリストと手を組んでいるというのが我々の印象。彼らは攻撃の口実を作るために話をでっちあげた」と批判した。米国はアサド政権軍が化学兵器を使用したと断定し、6日に政権軍の空軍基地をミサイル攻撃している。
この問題では、現場で被害者らがけいれんしたり、口から泡を出したりして苦しむ様子とされる映像がネット上に投稿されている。しかし、アサド氏は「映像が実際のものかは証明できないのだから、本当に起きたのか定かではない」と反論。さらに、被害を受けたイドリブ県南部ハーン・シェイフンに戦略的な価値はなく、前線でもないことから、政権軍が化学兵器を使う理由がないと説明した。
国連安全保障理事会では、シリ…