リオ五輪男子アジア予選でカタールに完敗するなど女子とともに出場権を逃したハンドボール
スポーツ庁は18日、他競技への転向を前提に、全国から将来性豊かな若手選手を発掘する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」の概要を発表した。2020年東京五輪・パラリンピックやその先の大会を目指して「原石」を探す、初めての国家的な発掘プロジェクトとなる。
スポーツ庁が昨年10月に発表した強化支援方針(通称・鈴木プラン)の一環で、日本体育協会が日本オリンピック委員会などと連携しながら行う。五輪でメダルを獲得できる競技が偏り、固定化してきていることから、メダルを獲得できる競技を増やす狙いがある。同庁の鈴木大地長官は会見で「全国にアスリートの宝が眠っている。多くの可能性を見いだせる事業にしたい」と話した。
五輪競技は中高生を対象に、水泳(飛び込み)、ボート、重量挙げ、ハンドボール、7人制ラグビー(女子)、自転車、ソフトボールの7競技の選手を募集する。パラリンピック競技は中学生から30代までを対象に、ボッチャ、水泳、パワーリフティング、車いすフェンシング、自転車の5競技で募る。
募集は6月に開始。インターネットで競技成績や運動能力調査の結果などを添えて申し込む。7~9月に各地で30メートル走や各競技の専門的な能力調査を実施。面談などで競技への適性を見極めて絞り込んだ後、複数回の合宿を経て、各競技団体が1~3人を強化対象として選ぶ。