全国高校野球選手権大会を主催する朝日新聞社と日本高校野球連盟は19日、大阪市内で開いた運営委員会で、今夏の第99回大会から組み合わせ抽選会を77~94回までの方式に戻すと決めた。8月4日に行われる抽選会で、3回戦までの組み合わせを決める。決勝は昨夏と同じ午後2時開始に決まった。
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全国選手権は1~76回大会(戦後の一時期を除く)まで、試合ごとに勝者が次の対戦のくじを引く「全試合抽選」で行われてきた。阪神・淡路大震災が起こった1995年の77回大会で、応援団が交通機関や宿舎の手配をしやすくすることなどを目的に、抽選会で3回戦までの日程を決める方法に改めた。
95回大会に全試合抽選に戻したが、今回、試合日や対戦カードが早い段階で見通せるため球場周辺の警備体制など安全対策が立てやすくなるとの理由で、以前の方式に戻した。
また、今春の選抜大会で引き分け再試合が2度あったことから、運営委ではタイブレークに関する質問も出たが、今夏は実施しない。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「技術・振興委員会などで、タイブレークだけではなく、球数や投球回数制限についても話していく。11月の理事会までに何らかの結論を出したい」と話した。