ネットのトラブルを防ぐ教材として東京都教育委員会がつくった「SNS東京ノート」=東京都中央区
■小さないのち 大切な君
ネットでの正しいコミュニケーションを身につけてもらい、いじめなどのトラブルに発展することを防ごうと、東京都教育委員会が都内すべての公立小中高校と特別支援学校の児童・生徒向けにつくった冊子が「SNS東京ノート」だ。
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冊子は、小学校低学年向けから高校生向けまで5種類。たとえば中学生向けでは、「まじめだね」「一生懸命だね」といった褒め言葉も、ネットの文字だけで送られると嫌だと感じる場合があること、友人らと一緒に取った写真を勝手に公開するとトラブルになるケースがあることなどを、演習を交えて学んでもらう教材になっている。
冊子の巻末には、切り離して授業で使えるカードが付いている。「知らないところで自分の話題が出ている」「自分が一緒に写っている写真を公開される」などと書かれた5枚のカードを嫌だと感じる順番に並べて理由を説明したり、料理や集合写真の中から送信してもいいと思う写真のカードを選んだりと、SNSでよく起きる場面を題材に話し合い、なぜトラブルが起きるかを考えてもらう。
「SNS東京ノート」は16年…