レインボーブリッジ
2020年東京五輪で、公道を使って行うロードレース種目のコースについて、複数の国際競技連盟(IF)から大会組織委員会に注文が相次いでいる。その種目をより魅力的に世界に発信するため、いずれも「テレビ映えするコースに」との要望だが、警備や費用面の課題も多い。
「ロードレースを富士山が見えるコースにできないか」。国際自転車競技連盟(UCI)が今月18日、組織委に文書で要望した。だが、すでに15年12月のIOC理事会で、皇居外苑を発着点として都内を巡るコースが承認されている。男子は約250キロ、女子は約140キロを出場選手全員が一斉にスタートして競う。
過去の五輪を見ると、ロンドンはバッキンガム宮殿近くが発着点。リオデジャネイロもコパカバーナ、イパネマといった風光明媚(ふうこうめいび)なビーチの沿道を含むなど、開催都市の名所や自然を巡るコースが多かった。組織委によると、UCIは「皇居発着にこだわらない」との姿勢だという。
国際トライアスロン連合(ITU)は、バイク(自転車)の周回コースの一部に東京・お台場のレインボーブリッジを使うことを求めている。ITUのアントニオ・アリマニー専務理事は21日、都内で開いた記者会見で「レインボーブリッジの美しい景観を通じて、トライアスロンを世界に発信できる」と訴えた。
リオ五輪のテレビ中継の視聴者…