自民党は1日、2010年に除名した与謝野馨・元衆院議員(78)を4月30日付で復党させた、と発表した。与謝野氏は官房長官や財務相、党政務調査会長を歴任した重鎮だったが、野党転落後の10年に平沼赳夫・元経済産業相らと新党「たちあがれ日本」を結成し、除名されていた。
民主党政権では経済財政相を務めたが、12年に政界を引退。その後、自民党への復党を求めていた。
除名された国会議員の復党はそれまで認められていなかったが、昨年11月、綿貫民輔・元衆院議長が復党し、初めての例となった。
山東昭子党紀委員長は1日の記者会見で、「大型連休明けに東京都議選も本格化する中で、お力を貸して欲しい」と復党を認めた理由を説明した。