「5・3憲法集会」でプラカードを掲げ、改憲に反対する人たち=3日午後1時53分、東京都江東区、葛谷晋吾撮影
東京都江東区の東京臨海広域防災公園では、憲法改正に反対する市民や団体による「5・3憲法集会」があった。約5万5千人(主催者発表)が集い、「憲法が大切にされる国に」などと書かれたのぼり旗やプラカードを掲げて「戦争反対。9条守ろう」などと訴えた。
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自民党の憲法改正草案をめぐる本を出版した服飾評論家のピーコさんは、草案では自衛隊が国防軍になっているとして「戦争はしない、という草案ではない。憲法を改正することは許しません」と語った。安保法制に反対する伊藤真弁護士は「政治家の中には改憲の機が熟した、という人がいるが、とんでもない。憲法を壊すたくらみに声を上げ、戦い続ける覚悟を決めよう」と呼びかけた。
集会には、野党の党首らも出席し、共闘して安倍政権に対抗すると宣言。「憲法改悪 絶対反対」「共謀罪は今すぐ廃案」と声をそろえた。平和の希求を呼びかける「HEIWAの鐘」の合唱では、歌声でも「武器を持たぬことを伝えた先人たちの声を永遠に語り継ぐのさ」と訴えた。(岡本玄)