清華大学(環境学院)・北京本農環保科技集団有限公司有機物分解・資源化生物技術共同研究センター管理委員会の第1回会議ならびに除幕始動セレモニーで発表された情報によると、初の生ゴミなどの廃棄炭素源を利用したポリヒドロキシアルカン酸(PHA)合成の中間試験プロジェクトが立ち上げられた。光明網が伝えた。
共同研究センターは設立後、新型コロナウイルス感染症などの度重なる困難を乗り越え、江蘇省鎮江市有機廃棄物処理センターに有機廃棄物資源事業化技術研究中間試験拠点を設立し、さらに初の生ゴミなどの廃棄炭素源を利用したポリヒドロキシアルカン酸(PHA)合成の中間試験プロジェクトを立ち上げた。中間試験プロジェクトは現在、第1回・複数ロットのプロセス検証と製品生産を終えており、第1陣となる純菌発酵品質のPHAを生産している。
中国工程院院士、清華大学環境学院教授、共同研究センター管理委員会主任の賀克斌氏によると、生物技術を利用した有機汚染物質及び有機廃棄物の高効率の分解、環境にやさしい材料への生物エネルギー変換は、国が策定中の第14次五カ年計画における環境計画の目標と計画内容に即したものであり、特に国の「2060年までにカーボンニュートラル達成」という核心目標と一致する。これは発展の潜在力のある「カーボンマイナス技術」だ。共同研究センターの成果は国のカーボンニュートラル目標の実現に向け、理論と技術のサポートを提供する。今後の取り組みにおいて、研究センターの技術成果の環境汚染ガバナンス、環境の質向上、カーボンニュートラル分野への貢献を明確にしなければならない。
説明によると、共同研究センターは石油・石油化学業界の有機汚染物質の対策と修復、生ゴミなどの固形廃棄有機物の資源化総合利用分野の重大問題と科学技術面でのニーズに焦点を絞る。自然及び人工環境における新たな機能分解及び微生物転化の資源を掘り起こし、汚染された場所のバイオレメディエーション技術、複合菌生物合成先端技術プロセス及び設備を開発し、理論研究と技術プロセス開発を結びつける。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月27日