劉建超氏=2015年3月、東京都内、西村大輔撮影
中国外務省で報道局長や外務次官補などを務めた劉建超・党中央規律検査委国際協力局長(53)が、浙江省で反腐敗を担う党規律検査委トップの書記に就任した。中国メディアが5日までに伝えた。外務省出身者としては異例の人事だ。
同省ではかつて、習近平(シーチンピン)国家主席がトップの書記を務めた。習指導部は腐敗行為をさらに厳しく取り締まるため、来春にも「国家監察委員会」の創設を目指している。同省は3カ所ある試行場所の一つにもなっており、劉氏は反腐敗強化の役割を期待されているとみられる。
劉氏は2008年の北京五輪時に報道局長を務め、フィリピン大使などを経て外務次官補に。15年9月から、反腐敗を指揮する党中央規律検査委に移り、海外に逃亡した汚職容疑者らの引き渡し要請などを担当をしていた。(北京=延与光貞)