(6日、阪神12―9広島)
阪神にとって球団史上初となる9点差からの大逆転勝利。2死からの執念深い打撃が舞台を整えていく。
阪神、0―9から逆転勝ち プロ野球史上6度目
まさか、と思わせたのは、2年目の高山だ。5―9と追い上げた六回2死満塁、変化球に上体を泳がされながら、とらえる。「なんとか粘れた」と右翼線へ走者一掃の三塁打とした。
1点差で七回へ。今度はドラフト5位の新人糸原(JX―ENEOS)。打席の直前、本塁クロスプレーがあり、リプレー検証に約15分もかかった。さらにセーフがアウトに覆り、球場は騒然とした。その雰囲気にのまれない肝の太さがある。「集中力は切らさなかった。つなぐことを考えていた」。2死一、二塁から右前に転がし、同点に。打撃好調の梅野が2点三塁打で仕上げた。
金本監督もびっくりだ。「9点…