パレードのうちわをデザインした高校生と、メンバーを率いる伏見真弥さん(左)=東京都新宿区
「思うがままに生きよう」「ありのままの君を受け入れるよ」――。東京・渋谷で7日に開かれる性的少数者への理解を深める「東京レインボープライド」のパレードに向け、高校生たちがメッセージソングを作った。人と違っていても、個性として認められる社会になってほしい。そんな願いが込められている。
メッセージソングは「Make a rainbow together(一緒に虹を作る)」。パレードのボランティアスタッフで、東京都内の私立高校に通う生徒ら約20人が詞を考え、1人が曲をつけた。
〈他人は気にせず 私は私の道を行く This is what I wanna be(これがなりたい私) それぞれの愛のかたち 思うがままに生きよう いつか空は晴れるから We accept who you are(ありのままの君を受け入れるよ)〉
きっかけは生徒たちが一昨年、修学旅行などに付き添う「添乗看護師」の伏見真弥さん(42)=山梨県在住=の講演を聞いたことだった。伏見さんは28歳で双子を出産した際、大量出血して子宮を摘出。それから、心の性別が揺らいだ。パレードの運営ボランティアになって様々な性的少数者と出会い、自分を受け入れられるようになったという。
そんな体験に共感した生徒らが学校や保護者の同意をえて、パレードのボランティアスタッフに登録。伏見さんの主催で今年1月から、同性愛者や心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人の話を聞くなどして勉強会を重ねてきた。
どうしたらだれもが生きやすい社会になるのか。メンバーの伊集舞奈さん(17)はその答えを見つけたくてボランティアに手を挙げた。昨年、フィリピンに語学研修へ行った時、英語の教員が女性として生きるトランスジェンダーの人だった。帰国後、周囲に話したが、反応は冷ややかだった。「自分に何ができるかと自問することが増えた」。佐藤楓さん(17)も「性的少数者と関わってみると、自分と何も変わらない普通の人という気づきがあった」と言う。
生徒らはパレードの参加者が持…