ヒーローショーで悪役と戦うティーキッカー(中央)=大阪府門真市
子どもたちにヒーローの哲学を伝えるテコンドーの元日本代表選手がいる。大阪でテコンドー教室を主宰する傍ら、手作りのヒーローショーを月1度のペースで開く。
ハイキックに跳び蹴り……。4月末に大阪府門真市であったイベントで、ヒーロー役の「ティーキッカー」が観客の子どもたちに披露した。ショーの物語はこうだ。悪の生徒会長が化学の教師を脅して武器を開発させるが、最後に教師が武器をヒーロー役に渡し、悪者を退治する――。
ショーの構成を考えるのは、元テコンドー日本代表で1995年の世界選手権8強に入った舘(たち)和男さん(53)。少年時代は病弱で、仮面ライダーやブルース・リーに憧れた。何にも自信を持てなかった自分を変えたかった。
空手教室に通ったのが格闘技人…