4日の鹿島戦で、暴言を吐いたとされた騒動の後、興奮が冷めずに主審に抗議する浦和の森脇(左)=関田航撮影
4日のJ1浦和―鹿島(埼玉)で、両チームの選手が反則を発端に小競り合いになった際に暴言があった疑いがあるとされた騒動で、Jリーグは9日、規律委員会が、侮辱的な発言をしたとして浦和のDF森脇良太(31)に2試合の出場停止処分を科すことを決めたと発表した。
Jリーグで侮辱発言か、試合中「くさい」 規律委調査へ
今回の騒動は、浦和―鹿島の後半30分過ぎにあった小競り合いでの言動が発端になった。試合後に鹿島のMF小笠原満男が、森脇がブラジル出身の鹿島MFレオシルバに向かって、「くさい」などと侮辱的な発言をしたと報道陣に説明。一方、森脇は、口論でつばがかかったので小笠原に対して「口が臭い」と文句を言ったとし、侮辱するような意図はなかったと話して、両者の主張が食い違っていた。
鹿島は、試合全体を管理監督するマッチコミッショナーに報告。Jリーグの規律委が、7日に小笠原と森脇から聞き取り調査をしていた。Jリーグ広報によると、聴取の結果、森脇が誰に対して発言したかは確認できなかったが、鹿島の選手に対して「くさい」と侮辱的な発言をしたという点では一致したので、今回の処分を下したという。