女子100メートルで6位の福島千里(左)はゴール後、悔しい表情を見せる=池田良撮影
陸上のセイコーゴールデングランプリ川崎(日本陸連主催、朝日新聞社など共催)は21日、川崎市等々力陸上競技場で、8月のロンドン世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートルは、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒31(向かい風1・2メートル)で2位となり、10秒28で優勝したリオデジャネイロ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリン(米)に迫った。3位は10秒35の多田修平(関学大)、4位はサニブラウン・ハキーム(東京陸協)、5位は蘇炳添(中)。男子400メートル障害では2位の安部孝駿(デサント)が49秒20、男子走り高跳び2位の衛藤昂(AGF)は2メートル30で、ともに世界選手権の参加標準記録を満たした。女子100メートルの福島千里(札幌陸協)は11秒64(向かい風1・0メートル)で6位、同やり投げの海老原有希(スズキ浜松AC)は60メートル53で3位にとどまった。男子やり投げは、リオ五輪覇者のトーマス・レーラー(独)が86メートル55で制した。大会は国際陸連公認のワールドチャレンジ大会第2戦として行われた。(記録は1位と日本選手最高)
ケンブリッジ飛鳥、10秒31で2位 男子100m
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日本女子を代表する2人は、世界選手権の参加標準を突破できなかった。女子100メートル6位の福島は、4月の織田記念に続き、アップ中に足がけいれん。全力を出せず「こんなはずじゃなかった……」と嘆き、同やり投げ3位の海老原は「うーん、足りないです」と悔しがった。長距離、競歩以外で代表を出せるか。6月の日本選手権など、残された機会は多くない。