23日午前9時14分、ソウル中央地方裁判所のなかで、朴槿恵被告の初公判を伝えるニュースを見る市民=李聖鎮撮影
韓国前大統領の朴槿恵(パククネ)被告が初公判に臨んだソウル市瑞草(ソチョ)区のソウル中央地方裁判所。数百人の警官隊が周辺を警戒するなか、23日午前9時10分、朴被告を乗せた護送バスが裁判所に到着した。傍聴に訪れた市民からは「大統領の犯罪」に対する強い関心の声が漏れた。
朴槿恵前大統領が初公判 やつれた表情で「無職です」
公判が開かれた第417法廷の一般傍聴席は70足らず。前週あった傍聴券抽選会の競争率は8倍近かった。午前9時から始まった傍聴券の引き換えに訪れた無職の男性(74)は「朴被告は国民にひどい失望感を与えた。何を語るのかぜひ聞いてみたい」と話した。
地裁1階ロビーでは、法廷内の朴被告の様子を繰り返し伝えるテレビを市民たちが食い入るように見つめた。朴被告を批判したり、「どんな気持ちなんだろう」とつぶやいたりする市民はいたが、同情する声は聞かれなかった。
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