日本代表の強化合宿でシュートを放つ吉田亜沙美
昨夏のリオデジャネイロ五輪で20年ぶりに8強入りしたバスケットボール女子日本代表が、7月にインドで開催されるアジアカップ(旧アジア選手権)での3連覇を目指して再始動している。リオ五輪で主将を務めたポイントガードの吉田亜沙美(29)=JX―ENEOS=はWリーグのシーズンを終えた今春、3年後の東京五輪を目指すことを決心。引き続き主将として、コートの内外でチームを率いている。
「集大成」の舞台と決めていたリオ五輪を終え、吉田は目標を失っていた。リオから帰国して1カ月半後にはWリーグのシーズンが始まったが、「これからは何を目標にやっていこうか、ずっともやもやしながらやっていた。結局最後まで見つからなかった」。
ただ、心残りがあることにも気づいていた。目標にしていたメダルにあと一歩届かなかった。しかも次は母国で開催される五輪だ。無敗の9連覇でシーズンを終えた3月、JXから代表監督への転身が決まっていたトム・ホーバス監督に思いをはき出した。
「代表で一緒にがんばろう」。…